Windows 10 22H2にオプションパッチ「KB5040525」が配信開始。Windowsバックアップの不具合や印刷不具合、既知の不具合などを修正。必要に応じてインストールを

Windows 10 22H2にオプションパッチ「KB5040525」が配信開始。Windowsバックアップの不具合や印刷不具合などを修正。必要に応じてインストールを Windows 10
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Microsoftは、Windows 10 バージョン22H2を実行しているPC向けに、追加のオプションパッチ(通称“C”パッチ)「KB5040525」の配信を開始しました。

今回のオプションパッチ「KB5040525」では、アプリをUSBデバイスと使用すると、アプリが応答しなくなり印刷ができなくなる不具合の修正や、Webプロキシ自動検出(WPAD)をオンにした場合にユニバーサルプリントサービスと通信できなくなり、印刷機能が機能しない不具合の修正、デバイスにEFIシステムパーティションがある場合、Windowsバックアップが失敗する不具合の修正などが行われています。

また、MCCノードを使用できなくなる場合がある既知の不具合も修正されています。

あくまでも「KB5040525」はセキュリティ修正を含まない定例外のオプションパッチであり、特に問題が発生していない場合は無理にインストールする必要はありません。必要に応じてインストール作業を行ってください。

なお、「KB5040525」の内容とセキュリティ更新を含む次回の定例月例パッチは8月14日(水)に配信予定です。

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「KB5040525」のアップデート内容

「KB5040525」の更新には、セキュリティ以外の各種品質改善が含まれています。主な変更点は次のとおりです。

Windows 10 バージョン 22H2

この非セキュリティ更新プログラムには、品質の向上が含まれています。以下は、このKBをインストールした際に解決される主要な問題の概要です。

  • [FrameShutdownDelay] ブラウザーは「HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main」レジストリキーの値を無視します。
  • [Wi-Fi Protected Access 3 (WPA3)] グループポリシーエディタで、HTMLプレビューのレンダリングが失敗します。
  • [グループポリシーの設定項目レベルターゲティング(ILT)およびローカルユーザーとグループ] ILTのターゲットドメインからグループを選択できません。また、ローカルユーザーとグループからアカウントを選択することもできません。フォレストが表示されません。この問題は複数のフォレストを展開し、ターゲットドメインが管理者のドメインと一方向の信頼を持っている場合に発生します。この問題は、拡張セキュリティ管理環境(ESAE)、強化フォレスト(HF)、または特権アクセス管理(PAM)の展開に影響を与えます。
  • [Transmission Control Protocol (TCP)] TCP送信コードが、ファイル転送などのルーチンタスク中にシステムの応答を停止させることがよくあります。この問題は、送信ループが延長される原因となります。
  • [Print Support App] アプリをUSBデバイスと使用すると、アプリが応答しなくなり印刷ができなくなります。この問題は、ユーザーインターフェースの機能も制限します。
  • [Universal Print clients] ユニバーサルプリントサービスと通信できなくなります。これにより印刷機能が影響を受けます。この問題は、Webプロキシ自動検出(WPAD)をオンにした場合に発生します。
  • [Windows Defender Application Control (WDAC)]
    ・この更新プログラムは、32以上のポリシーを適用した際に発生する停止エラーを防ぎます。
    ・デバイスをプロビジョニングする際に発生するメモリリークにより、時間が経つとシステムメモリが枯渇する可能性があります。
    ・WDACアプリケーションIDポリシーを適用すると、一部のアプリが失敗する可能性があります。
  • [Windows Kernel Vulnerable Driver Blocklist file (DriverSiPolicy.p7b)] この更新プログラムは、Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD)攻撃のリスクがあるドライバーをリストに追加します。
  • [Windows Backup] バックアップが失敗することがあります。これは、デバイスに拡張可能なファームウェアインターフェイス(EFI)システムパーティション(ESP)がある場合に発生します。
  • [DHCPオプション235(既知の問題)] 一部のWindowsデバイスは、このオプションを使用してネットワーク内のMicrosoft Connected Cache (MCC)ノードを見つけますが、これらのノードを使用できない場合があります。その代わりに、これらのデバイスはインターネットから更新プログラムやアプリをダウンロードします。そのため、ダウンロードトラフィックが増加します。

以前の更新プログラムをインストールしている場合、このパッケージに含まれる新しい更新プログラムのみがデバイスにダウンロードおよびインストールされます。

「KB5040525」の既知の不具合

「KB5040525」には以下の既知の不具合があります。今後も不具合情報が入り次第追記いたします。

ユーザー アカウントのプロフィール写真を変更できなくなる場合がある

■不具合の概要:
この更新プログラムをインストールした後、ユーザー アカウントのプロフィール写真を変更できなくなる可能性があります。

「設定」>「アカウント」>「ユーザーの情報」>「自分の画像を作成」>「参照」を選択してプロフィール写真を変更しようとするとエラーコード「0x80070520」が表示される場合があります。

■対処状況:
Microsoftは現在解決策に取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。

 

Windows 10 22H2:「KB5040525」のダウンロード&インストール方法

Windows 10 22H2向けのオプションパッチ「KB5040525」のダウンロード&インストール方法は以下の通りです。
※あくまでも“オプションパッチ”のため、必要に応じてインストール作業を行ってください。

  • Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手
  • Microsoft Update Catalogから更新プログラムをダウンロード

 

Windows Updateの「更新プログラムのチェック」から入手する場合は、以下の通り作業してください。

まずは「設定」アプリを開き「更新とセキュリティ」を開きます。

その後「Windows Update」を開き、【オプションの品質更新プログラムがあります】の項目にある「2024-07×64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2の累積更新プログラム(KB5040525)」の下部にある【ダウンロードしてインストール】をクリックします。
※表示されない場合は【更新プログラムのチェック】をクリックしてください。

Windows 10 22H2:「KB5040525」のダウンロード&インストール方法

 

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