Fire TV Stick 第3世代 レビュー:旧モデルから買い替えるほどではないが順当な進化で使いやすさアップ。

【2021年】Fire TV Stickとは?できること/使い方/初回セットアップ/テレビとの接続方法/設定項目解説! Amazon
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Amazonから「Fire TV Stick 第3世代」が発売されました。

以前から「Fire TV Stick 第2世代」は持っていりので買い替えるほどではないかなと思っていましたが、リモコン刷新、動作速度向上、HDR/Dolby Atmosへの対応、消費電力の低減など、大きなアップデートがあったので、今回早速購入してみた次第です。

結果として、前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」に比べると動作がやや高速化されてキビキビ動き、ストレスは減った感じ。そして意外とリモコンに「電源」ボタンが追加されたのが便利です。

ただし、わざわざ「Fire TV Stick 第2世代」を持っている方が「Fire TV Stick 第3世代」に買い替えるべきかと言われると、特に不満が無いなら買い替えなくて良いかなと思います。4Kには未対応ですし、HDR/Dolby Atmosへの対応もややマニアックなポイントですからね。

という事で、本日は「Fire TV Stick 第3世代」のレビューを、主に「Fire TV Stick 第2世代」からどう進化したのかをメインに解説してみたいと思います。初期セットアップ方法は別記事でまとめていますので、以下をご参照ください。

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「Fire TV Stick 第3世代」の同梱内容

「Fire TV Stick 第3世代」の同梱内容

Fire TV Stick 第3世代」の同梱内容は以下の通り。

  • Fire TV Stick(第3世代)
  • Alexa対応音声認識リモコン(第2世代)
  • USBケーブル
  • 電源アダプタ
  • HDMI延長ケーブル
  • 単4電池2本
  • スタートガイド

現在スマホやタブレット分野では同梱物を極力減らす方向になっています。例えばAppleの場合、現在電源アダプタは付属しない仕様となりつつありますが、「Fire TV Stick 第3世代」は安心の全部入り。

電源アダプタは勿論、HDMI延長ケーブルやリモコン用の電池も付属。届いて追加購入や事前準備が必要なく、サッと使えるのは便利だと思います。

 

「Fire TV Stick 第3世代」の特徴

「Fire TV Stick 第3世代」の特徴

Fire TV Stick 第3世代」の特徴を簡単にまとめておきます。

 

前のモデルよりも50%パワフルに

「Fire TV Stick 第3世代」は前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」より50%パワフルになりました。フルHDの映画やTV番組の再生もサクサク滑らかになり、アプリの起動もさらに速くなっています。さらに、HDRの鮮明な映像や、Dolby Atmosの臨場感のあるサウンドも楽しめるよう進化しています。
※対応するコンテンツとオーディオ機器が必要

 

Alexa対応音声認識リモコン(第2世代)

付属するリモコンの音声認識ボタンを押しながらAlexaに話しかけるだけで、簡単にコンテンツを検索し、再生操作ができます。リモコンが第2世代に刷新され、新たに「電源」「音量」「ミュートボタン」が追加に。これを用いて対応するテレビ、サウンドバーやAVアンプを手軽に操作できます。さらにAlexaを使ってスマートホーム機器を操作することも可能です。意外とこのリモコンのアップデートは便利でちょっと感動しています。
※別途、デバイスを接続するためのハブ(別売)が必要となる場合があります。

 

お気に入りのコンテンツにすぐに出会える

Fire TVでのストリーミングはシンプルで直観的。ホーム画面から様々なサービスをまとめてコンテンツ検索ができます。タイトルやジャンルによる検索だけでなく、例えばお気に入りの俳優名で検索することで新たな出演作品に出会えます。

 

観きれないほどのコンテンツ

数万タイトルもの豊富なPrime Videoに加え、YouTube、Netflix、TVer、GYAO!、U-NEXT、DAZN、Disney+、FOD、Apple TV+など、様々なコンテンツの視聴にも対応。さらに音楽もAmazon Music、Spotifyなどが楽しめます。

 

ライブ配信中の番組を楽しむ

Prime Videoチャンネル、ABEMA、Hulu、DAZN、Redbull TVなどのニュース、スポーツ、バラエティ、ドラマ、将棋など様々なジャンルのライブ配信コンテンツが見られます。専用のライブ・タブや番組表から現在ライブ配信中のコンテンツをすばやく確認できます。

 

Amazonプライム会員特典「Prime Video」との相性が最高

「Fire TV Stick 第3世代」はAmazonプライム会員でなくとも様々なコンテンツが楽しめますが、個人的にはせっかく「Fire TV Stick 第3世代」を使うなら、ぜひ「Amazon プライム」会員になっておくことをおすすめします。

というのも、基本的に「Fire TV Stick」などのAmazonデバイスは、Amazonのサービスを主体にUIが作り込まれており、特に「Prime Video」との相性は最高です。実質月額400円ちょっとで会員になれるので、興味のある方はぜひ検討してみてくださいね。

 

ストリーミングの他にも

「Fire TV Stick 第3世代」はAlexaの様々な便利機能にも対応。子供部屋のAlexa対応カメラ(別売)の映像を見たり、プロ野球やサッカーなどのスポーツの結果、家の近くの天気、近所のレストランやスポーツジムを調べる事ができます。ほかにも、外国語への翻訳、計算の答え、為替相場などをAlexaに質問したり、じゃんけんやなぞなぞをAlexaと楽しむこともできます。さらにEchoシリーズ端末とペアリングをすることで、ハンズフリーでの音声操作にも対応します(一部のAlexaサービスには対応しておりません)。

 

簡単セットアップ

「Fire TV Stick 第3世代」のセットアップは非常に簡単。詳細は後日解説しますが、基本的には以下の流れでセットアップできます。

1. 設置場所にインターネットのWi-Fi環境があるかどうか確認
→無い場合は別売りの「イーサネットアダプタ」で有線接続も可能
2. Fire TV StickをテレビのHDMI端子に接続して、電源アダプタをコンセントにつなぐ
3. テレビの電源を入れて入力を「Fire TV Stick」に切り替え、指示に従ってインターネットに接続すればセットアップ完了

 

「Fire TV Stick 第3世代」と「Fire TV Stick 第2世代」のスペック比較まとめ。

Fire TV Stick 第3世代」と「Fire TV Stick 第2世代」のスペックを比較まとめておきます。

Fire TV Stick 第2世代Fire TV Stick 第3世代
サイズ85.9 mm x 30.0 mm x 12.6 mm86 mm x 30 mm x 13 mm
重量32.0g32.0g
プロセッサMediatek 8127D
クアッドコアARM 1.3GHz
MT8695D
クアッドコア 1.7GHz
GPUMali450 MP4IMG GE8300
メモリ1GB1GB
ストレージ8GB8GB
wifiデュアルバンド、デュアルアンテナWi-Fi (MIMO); 802.11a/b/g/n/ac対応。5GHz帯はW52の36, 40, 44, 48の4チャンネルにのみ対応デュアルバンド、デュアルアンテナwifi(MIMO); 802.11a/b/g/n/ac対応
BluetoothBluetooth 4.1 + LEBluetooth 5.0 + LE
音声認識同梱のAlexa対応音声認識リモコンまたは、無料のFire TVリモコンアプリで対応 (Fire OS、Android OS、iOSで利用可能)同梱のAlexa対応音声認識リモコンまたは、無料のFire TVリモコンアプリで対応(Fire OS、Android OS、iOSで利用可能)
IR対応AV機器操作同梱のAlexa対応音声認識リモコンで、IR対応のテレビ、サウンドバー、AVアンプ操作が可能。(商品によっては対応していない場合があります)同梱のAlexa対応音声認識リモコンで、IR対応のテレビ、サウンドバー、AVアンプの操作が可能。(商品によっては対応していない場合があります)
入出力端子1 タイプA HDMI 1.4b出力、HDCP 1.4、1 Micro USB(電源用)HDMI出力、Micro USB(電源用)
オーディオDolby Audio、5.1chサラウンド対応、2chステレオ、最大7.1chのHDMIオーディオパススルーDolby Atmos、Dolby Digital、Dolby Digital+ のサラウンド対応。Dolby Atmos、Dolby Digital, Dolby Digital+のHDMIオーディオパススルー
HDRサポートなしHDR10/HDR10+/HLG
ビデオフォーマットH.264 1080p30 H.265 1080p30H.265、H.264、Vp9、HDR10、HDR10+、HLG
出力720p、1080p、最大60fps1080p、720p、最大60fps
システム要件HDMI端子対応HDテレビ、Wi-Fi経由でのインターネット、電源用コンセントHDMI端子対応HDテレビ、wifi経由でのインターネット、電源用コンセント
対応テレビHDMI端子対応HDテレビ、60/50Hz、1080pまたは720pに対応したHDMIケーブル、日立、JVC、LG、三菱、NEC、パナソニック、フィリップス、パイオニア、サムソン、シャープ、ソニー、東芝等のHDCP対応モデル含む1080pまたは720p、60/50Hzに対応したHDMI端子付HDテレビ
同梱内容Fire TV Stick、Alexa対応音声認識リモコン、USBケーブル、電源アダプタ、HDMI延長ケーブル、単4電池2本、スタートガイドFire TV Stick(第3世代)、Alexa対応音声認識リモコン(第2世代)、USBケーブル、電源アダプタ、HDMI延長ケーブル、単4電池2本、スタートガイド

 

Fire TV Stick 第3世代:第2世代からの進化ポイント

「Fire TV Stick 第3世代」が「Fire TV Stick 第2世代」から進化しているポイントを簡単に解説しておきます。

まずはプロセッサ。Mediatek 8127D(クアッドコアARM 1.3GHz)からMT8695D(クアッドコア 1.7GHz)にパワーアップ。そしてGPUも刷新され、第2世代に比べて第3世代は50%パワフルになっているとの事。この恩恵は体感でき、リモコン操作時や画面の切り替わり、アプリの起動など、前モデルに比べると動作はキビキビとしている印象です。そしてBluetoothは4.1から5.0にアップデート。HDR/Dolby Atmosへの対応も大きなポイントでしょう。

地味な進化ポイントとしては、Wi-Fiが第2世代は「5GHz帯はW52の36, 40, 44, 48の4チャンネルにのみ対応」と制約がありましたが、これが撤廃されています。これによって第3世代では、より5GHz帯での接続が安定するかと思います。

また、Alexa対応音声認識リモコンが「第2世代」になったのも個人的には大きなポイント。新たに「電源」「音量」「ミュートボタン」が追加となり、操作性が格段に向上しました。このために買い替えるのもアリかなと思うぐらい、自分の中では満足度が高いです。

ただし、4Kには引き続き未対応なのとDolby Visionにも未対応な点は一応ご注意を。

 

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

続いて「Fire TV Stick 第3世代」の外観レビューです。「Fire TV Stick 第2世代」との比較画像も併せてご紹介しておきますね。

まずは上面。シンプルにAmazonロゴだけの印字。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

背面には各種認証が印字されています。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

再度には電源用の「Micro USBポート」があります。いずれはUSB-Cになると便利かなと思いますが、どっちみち付属しているケーブルと電源アダプタを挿しっぱなしにするので気にする必要は無いでしょう。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

HDMI端子。このままテレビに挿すことも出来ます。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

リモコンは「第2世代」にアップデートされました。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

電池も付属しているので、「Fire TV Stick 第3世代」が届いたらすぐに使えるのは有難いと思います。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

HDMIの延長ケーブルも付属。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

我が家はテレビのHDMI端子にそのままだと干渉して繋げられないので、このように延長ケーブルを利用して接続しています。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

電源アダプタとUSBケーブルも付属しているので安心。別途電源アダプタを用意する必要もありません。

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

次に「Fire TV Stick 第3世代」と「Fire TV Stick 第2世代」を比較しておきます。

まずは外観。大きさはほぼ一緒で、重さは32gと変わりありません。上部のロゴデザインが変更になっているので、第2世代と第3世代を一緒に所有していて迷ったら、これが判断材料になりますね。

上:第3世代
下:第2世代

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

同梱されるリモコンも刷新され、「Fire TV Stick 第3世代」には「Alexa対応音声認識リモコン(第2世代) 」が付属します。新たに「電源」「音量」「ミュートボタン」が追加となり、操作性が格段に向上しています。これは便利ですよ。

左:「Fire TV Stick 第3世代」に付属する「Alexa対応音声認識リモコン(第2世代)」
右:「Fire TV Stick 第2世代」に付属する「Alexa対応音声認識リモコン(第1世代)」

「Fire TV Stick 第3世代」外観レビュー。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」とどう変わった?

 

「Fire TV Stick 第3世代」レビューまとめ:前モデルより地味に進化していて個人的には満足。

「Fire TV Stick 第3世代」レビューまとめ:前モデルより地味に進化していて個人的には満足。

当初あまり期待せず購入した「Fire TV Stick 第3世代」ですが、実際に触ってみると思いのほか満足度は高めでした。

まず動作面。前モデルの「Fire TV Stick 第2世代」に比べて明らかに動作はサクサク、キビキビと動くようになり、使っていてストレスが減った気がします。勿論、「Fire TV Stick 第2世代」も動画の視聴時などは今でも問題ないのですが、比べるとやはり新型の「Fire TV Stick 第3世代」の方が様々な面で快適ですね。

ただし、買い替えるべきか?と言われると微妙な感じ。現状問題なく「Fire TV Stick 第2世代」が動作していて不満も特にないなら、わざわざ買い替える必要はない気がします。別室や家族用に買い足すならありかもしれませんけどね。

ただし、思っていた以上に便利だったのが、新しい「Alexa対応音声認識リモコン(第2世代) 」です。新たに「電源」「音量」「ミュートボタン」が追加となり、操作性が以前の「第1世代」に比べて格段に向上しました。電源ボタンを押せばテレビが連動してすぐにオンオフ出来ますし、音量調節ボタンも非常に便利。

動作速度の向上は、人によっては体感できるかできないか微妙なレベルかもしれませんが、普段よく使うリモコンが便利になったのは個人的に一番買い替えて良かったなと思った部分です。

他にもHDR/Dolby Atmosへの対応もありますが、これは殆ど分かりませんでした。勿論、画質が向上するのは有難いですし、Dolby Atmos対応のホームシアターがあるなら意味があるアップデートでしょう。しかしながら、このために買い替えるのはかなりマニアックだと思いますし、この手の性能を気にするなら4K/Dolby Vision対応の上位モデルを買う方が色々幸せになると思います。

という事で、「Fire TV Stick 第2世代」と比べて地味に色々なポイントが進化していた「Fire TV Stick 第3世代」、個人的には思いのほか満足しています。前モデルの細かな不満点が上手く改善された良いアップデートだと思います。これから「Fire TV Stick」を買おうと思う人にはかなりおすすめのモデルでしょう。

上位の4Kモデルもありますが、テレビが未対応ならこちらの「Fire TV Stick 第3世代」で良いと思いますし、そもそもまだ「Prime Video」に4K対応動画も少ない状況。現状はこの「Fire TV Stick 第3世代」で十分かもしれません。ご自身のテレビやオーディオ環境に応じて検討してみてくださいね。

 

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