【Windows Update】マイクロソフトが2018年10月の月例パッチをリリース。一部でブルースクリーンの重大不具合報告あり。ご注意を。

【Windows Update】マイクロソフトが2018年10月の月例パッチをリリース。現時点で大きな不具合報告は無し。 Microsoft Tips
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2018年10月10日、マイクロソフトが10月の月例セキュリティパッチ/ Windows Update の配信を開始しました。先日よりセキュリティ情報の提供方法が変更になりましたので、詳細についてはマイクロソフトの「セキュリティ更新プログラム ガイド」をご参照ください。

今月は、新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、新規のセキュリティ アドバイザリ 1 件の公開、既存の脆弱性情報 1 件の更新が行われています。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに Wemaeye、Wanascan、Wannamine、Lonit に対する定義ファイルが追加されました。

この内 CVE-2018-8453 の脆弱性について、マイクロソフトは「悪用の事実を確認済み」と公表しており、今後被害が拡大する可能性があります。至急、修正プログラムを適用して下さい。また、ユーザーファイルが消去される不具合により配信が停止中の「Windows 10 October 2018 Update(1809)」「Windows Server 2019」にも更新プログラムが提供されています。
現時点では今回のアップデートに伴う大きな不具合報告は上がってきておりません。
【追記】一部端末(主にHP製PCに含まれている「HpqKbFiltr.sys」のドライバファイルが関係?)でブルースクリーン(BSOD/Blue Screen of Death)の重大な不具合報告が入っているようです。ご注意ください。
【追記2】今度は「Windows Update」後に一部PCで音が出なくなる不具合が報告されています。ご注意ください。

そしてAdobe関連のFlash Playerなどのアップデートも配信中です。「MyJVN バージョンチェッカ」などを使い、各種ソフトウェアが最新の状態になっているか、併せてチェックしておきましょう。

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2018年10月「Windows Update」での不具合について

2018年10月の「Windows Update」で一部不具合報告が入っています。十分ご注意ください。

■一部端末で「KB4462919(OS Build 17134.345)」「KB4464330 (OS Build 17763.55)」を適用するとブルースクリーンの重大不具合が発生するとの報告が入っています。主にHP製PCのドライバとの相性が原因ともいわれていますが、それ以外の端末での報告もあるようで、現在配布は中止されているようです。十分ご注意ください。
参考:「Windows 10」で最新のパッチを適用するとブルースクリーンになる不具合が報告される|気になる、記になる

■Windows 10 バージョン 1803以降の一部PCにおいて、誤ったオーディオドライバが配布されることにより、音が出なくなる不具合が発生しています。すでに修正するアップデートが配信されているので、アップデート後に音が出なくなったユーザーさんは、再度「Windows Update」で最新のアップデートを確認し、適用。その後PCを再起動すれば直ると思われます。
リンク:Windows 10 バージョン 1803以降で「Windows Update」適用後にパソコンから音が出なくなる不具合あり。該当ユーザーは再度アップデートを。

今後不具合情報があれば、こちらに追記してお伝えしていきます。

※このページを再訪問した際は、念のためにブラウザの【更新】ボタンをおしてください。ブラウザキャッシュの関係で、最新の情報が表示されない場合があります。

 

2018年10月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始

2018年10月の「月例パッチ/Windows Update」が配信開始になりました。対象となるのは以下のソフトウェア。

  • Internet Explorer
  • Microsoft Edge
  • Microsoft Windows
  • Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
  • ChakraCore
  • .NET Core
  • SQL Server Management Studio
  • Microsoft Exchange Server

対象:Windows 10 のすべてのバージョン (Microsoft Edge を含まない)
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 10 v1809: 4464330、Windows 10 v1803: 4462919、Windows 10 v1709: 4462918、Windows 10 v1703: 4462937、Windows 10 v1607: 4462917、Windows 10: 4462922

対象:Microsoft Edge
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft Edge: 446433044629194462918446293744629174462922

対象:Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1803、v1709)
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2019: 4464330、Windows Server 2016: 4462917

対象:Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4462926
Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4462941

対象:Windows Server 2012
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4462929
Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4462931

対象:Windows RT 8.1
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows RT 8.1: 4462926
注: Windows RT 8.1 の更新プログラムは Windows Update からのみ入手できます。

対象:Windows 7 および Windows Server 2008 R2
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4462923
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4462915

対象:Windows Server 2008
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Windows Server 2008 の更新プログラムは、マンスリー ロールアップとセキュリティのみのパッケージで提供されるようになりました。
Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ: 4463097
Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4463104

対象:Internet Explorer
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Internet Explorer 11 マンスリー ロールアップ: 44629234462926
Internet Explorer 11 IE 累積的: 4462949
Internet Explorer 11 セキュリティ更新プログラム: 446433044629374462922446291944629184462917

対象:Microsoft Office 関連のソフトウェア
※重要 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
マンスリー セキュリティ更新プログラムのリリースの Microsoft Office に関連するサポート技術情報の記事の数は、CVE の数、および影響を受けるコンポーネントの数によって変わります。Office の更新プログラムに関連するサポート技術情報は数件です。概要をお知らせする目的から、ここでは一部のみを掲載します。資料の詳細については、「セキュリティ更新プログラム ガイド」を参照してください。

対象:Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア
※重要 / 特権の昇格
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア: 446145044614474092481

対象:Microsoft Exchange Server
※重要 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft Exchange Server: 4459266 、2565063

対象:SQL Server Management Studio
※重要 / 情報漏えい
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
Microsoft SQL Server の最新情報は https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/ で入手できます

対象:ChakraCore
※緊急 / リモートでコードが実行される
関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ:
ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。

データ引用元:2018 年 10 月のセキュリティ更新プログラム (月例)|日本のセキュリティチーム

 

詳細なアップデート内容については、マイクロソフトの公式サイトでご確認ください。

 

以下、いくつか既知の注意点をまとめておきます。

まずはOffice関連の話題。2018年10月31日より、Microsoft Office 365ではTLS 1.0および1.1のサポート廃止が予定されています。これにより、TLS 1.2をサポートしない古いブラウザ等では、Office 365に接続できなくなる可能性が高いです。利用中のユーザーは十分ご注意ください。

TLS 1.2 を使用できないクライアントの一例

  • Android 4.3 およびそれ以前のバージョン
  • Firefox 5.0 およびそれ以前のバージョン
  • Windows 7 上の Internet Explorer 8 ~ 10 およびそれ以前のバージョン
  • Windows Phone 8.0 上の Internet Explorer 10
  • Safari 6.0.4/OS X10.8.4 およびそれ以前のバージョン

 

Windows 10 RS2 (1703) 以降において、Microsoftアカウントとの「設定の同期」が仕様変更されています。一応注意喚起しておきます。

 

Windows 10の以下のバージョンはサポート終了となっています。
■初期バージョン「1507」は、2017年5月9日(米国時間)にサポートが終了となりました。
■「Windows 10 November Update(1511)」に対するセキュリティ更新プログラムの提供は2017年10月10日で打ち切られました。
■Windows 10 バージョン 「1607」(Anniversary Update)のサポートは2018年4月10日で終了となりました。また、Office 2007のサポートも2017年10月10日で終了しました。
■Windows 10 バージョン 「1703」半期チャネルのサポートが2018年10月10日で終了しました。セキュリティ更新プログラムの提供は、今回リリースされる月例アップデートが最後となります。速やかに最新バージョンへアップデートしておきましょう。

参考:2018 年にサポートが終了する製品|Microsoft

いずれも該当バージョンを使用中の方は速やかに最新バージョンにアップデートしましょう。

そして、2018年7月31日にEMET (Enhanced Mitigation Experience Toolkit) のサポート ライフサイクルが終了しました。使用中の方はご注意ください。

 

なお、日ごろスリープをメインにパソコンを運用している場合は、今日だけでも必ず更新を確認し、指示に従ってPCを再起動してください。スリープのままではきちんと更新が適用されない場合もあるのでご注意を。

Windows 10の場合は、再起動等が必要な場合は以下のような指示がポップアップで出ます。速やかに再起動させましょう。

Windows 10:Windows Update後の再起動指示

 

また、【スタートボタン>電源】と進み、以下のような【更新してシャットダウン】【更新して再起動】の指示が出ている場合も、速やかに指示通り再起動などを行うようにしましょう。

更新して再起動、更新してシャットダウン

 

もしも「Windows Update」によるアップデートが複数回溜まっている場合は、1回更新してもまだ残っている場合があります。

左下スタートボタン>設定>更新とセキュリティ>Windows Update>更新プログラムのチェック

を押して、このように更新状態が「お使いのデバイスは最新の状態です。」と表示されるまでは、しっかり更新処理を行っておきましょう。

Windows Update:更新プログラムのチェック

 

Adobe Flash Playerなどのアップデートもお忘れなく!

その他、Adobe Flash Playerの更新プログラムなども提供されています。今回はセキュリティ修正はないようですが、こちらもきちんと更新しておきましょう。

また、Javaやブラウザ等も適時更新しておくことは非常に重要です。ぜひ「MyJVN バージョンチェッカ」などを活用し、更新状況を確認しておきましょう。月に1度は確認しておくと安心ですよ。

起動するとこのようにチェックされます。Windows Updateでの更新作業が完了したら、セットで確認作業を行うことを強く推奨します。

※「MyJVN バージョンチェッカ」でエラーが出る場合は、最新バージョンに更新して再度お試しください。

MyJVN バージョンチェッカ

コメント

  1. jan より:

    ブルースクリーンって、あの恐怖のブルースクリーンですね。うちはHP製ではないこともあるんですが、今のところは不具合はありません。

    • よっしー より:

      そうです。あのブルースクリーンです(;´Д`)
      自分の場合は色々無茶なPC設定していることもあって、たまに遭遇するんですけど、メーカー製のパソコンで遭遇すると驚きますよね。
      昔に比べると随分頻度は減った気がするので、安定性自体は改善されているのかもしれません。

  2. jan より:

    出ました、恐怖のブルースクリーン。実際は恐怖ではなかったです(笑)。パソコンを使っていて、突然ブルースクリーンになりました。今はQRコードが付いているんですね。一瞬ドキッとしたんですが、画面を見ていて、特に何もないなと思いました。しばらくして再起動して、何事もなかったように最初のデスクトップ画面になりました。サウンドは元々ちゃんと出ていて、異常はありません。昨日(8日)と今日(9日)と続けて起こったので、それはちょっと気になります。

    • よっしー より:

      ブルースクリーン、驚きますよね(;´∀`)
      またその後の状態を教えていただけるとありがたいです。