Appleが本日、iOS15.4.1 / iPadOS15.4.1の配信を開始しました。
iOS15.4.1では、iOS 15.4にアップデートした後、バッテリーが予想よりも早く消耗する可能性がある問題やテキストナビゲートまたは通知表示中に点字デバイスが反応しなくなる可能性がある問題、“Made for iPhone”補聴器で一部の他社製Appとの接続が解除される可能性がある問題が修正されています。
バッテリードレインの問題は当初Appleは48時間程度で収まると言っていましたが、何らかの不具合があったようです。
そして、今回のiOS15.4.1 / iPadOS15.4.1では、既に悪用の事実のあるゼロデイ脆弱性も修正されています。CVE-2022-22675が割り振られている脆弱性は、アプリがカーネル特権で任意のコードを実行できるようになるAppleAVDメディアデコーダーの境界外読み取り問題です。皆さん早急にアップデートの適用を行いましょう。
また、macOS Monterey向けにアプリがカーネルメモリを読み取ることができるIntel Graphics Driverの境界外書き込み問題(CVE-2022-22674)のゼロデイ脆弱性も修正されています。Macユーザーも速やかに適用しておきましょう。
iOS15.4.1 のアップデート内容
iOS15.4.1 のアップデート内容は以下の通りです。
このアップデートには、以下のiPhoneのバグ修正が含まれます:
- iOS 15.4にアップデートしたあと、バッテリーが予想よりも早く消耗する可能性がある問題
- テキストナビゲートまたは通知表示中に点字デバイスが反応しなくなる可能性がある問題
- “Made for iPhone”補聴器で一部の他社製Appとの接続が解除される可能性がある問題
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
iOS15.4.1 / iPadOS15.4.1:セキュリティアップデートの内容
iOS15.4 / iPadOS15.4 のセキュリティアップデート(脆弱性対策)の内容は以下の通りです。
なお、iOS/iPadOS向けにはCVE-2022-22675のみの修正ですが、macOS Monterey向けにCVE-2022-22674の修正も入っているので、一応参考として記載しておきます。
AppleAVD
- 対象:iPhone 6s以降、iPad Pro(全モデル)、iPad Air 2以降、iPad 第5世代以降、iPad mini 4以降、iPod touch(第7世代)、macOS Monterey
- 影響:アプリケーションにより、カーネル権限で任意のコードを実行される可能性があります。Apple は、この問題が活発に悪用されている可能性があるという報告を認識しています。
- 説明:境界外書き込みの問題は、境界チェックを改善することで対処しました。
- CVE-2022-22675:匿名の研究者
参考:インテルグラフィックスドライバー(macOS Monterey)
- 対象:macOS Monterey
- 影響:アプリケーションがカーネルメモリを読み取ることができる可能性があります。
- 説明:境界外読出しの問題により、カーネルメモリが漏洩する可能性があり、入力の検証を改善することで対処しました。Apple は、この問題が積極的に悪用された可能性があるという報告を認識しています。
- CVE-2022-22674:匿名の研究者
iOS15.4.1 / iPadOS15.4.1の不具合情報
現時点で【iOS15.4.1】【iPadOS15.4.1】に関する大きな不具合情報は入ってきておりません。今後も不具合情報があれば随時追記してお伝えします。
※不具合情報があればコメント等でお知らせ頂けると幸いです。
※随時情報は更新しています。再訪問時は念のためにブラウザの更新ボタンを押してください。
※2022/04/01時点の情報。
iOS15.4.1 / iPadOS15.4.1へのアップデート前にはバックアップを取っておきましょう。
これから【iOS15.4.1】【iPadOS15.4.1】へiPhoneをアップデートしようと思っている方は、アップデート中やアップデート後の不具合に備えて、面倒でも事前にiCloudやPCのiTunesでしっかりデータバックアップを取ってから作業を行いましょう。
iOS15.4.1 / iPadOS15.4.1へのアップデート手順
【iOS15.4.1】【iPadOS15.4.1】配信開始後すぐに手動でアップデートしたい場合は、iTunesを介してパソコン経由でアップデートする方法と、iPhoneやiPad単体でOTAアップデートする方法があります。どちらでも大丈夫ですが、個人的にはiTunesを介してのアップデートの方が安全性が高くおすすめです。
iPhone単体で「iOS15.4.1」へアップデートを行う場合は、以下の手順で行ってください。iPadも同様です。
まずは【設定】アプリを開き、【一般】をタップ。
続いて【ソフトウェア・アップデート】をタップ。
以下の画面が表示されるので【ダウンロードしてインストール】をタップ。
以上で「iOS15.4 / iPadOS15.4」へのアップデート作業が開始されます。今回は30分程度で完了しましたが、時間の余裕がある際に行うと良いでしょう。
iOS15.4.1 / iPadOS15.4.1へのアップデート後にはiPhoneやiPadを一度再起動させるのがおすすめ!
iOS15.4.1 / iPadOS15.4.1へのアップデート手順へアップデートした後は、一度iPhoneやiPadの再起動を行っておきましょう。これによってバッテリーの減りが異常に早いなどの不具合が改善する場合もあります。自分はOSアップデート後は念のために毎回再起動させています。
iPhone X /XS /XR /11 /12 /13を再起動する
- サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを、スライダが表示されるまで押し続けます。
- スライダをドラッグして、iPhone X の電源を完全に切ります。
- iPhone X の電源が切れたら、サイドボタンをもう一度、Apple ロゴが表示されるまで押し続けます。
iPhone SE、iPhone 8 以前、iPad、iPod touch を再起動する
- 上部のボタン (またはサイドボタン) を、スライダが表示されるまで押し続けます。
- スライダをドラッグしてデバイスの電源を完全に切ります。
- デバイスの電源が切れたら、上部のボタン (またはサイドボタン) を再び、今度は Apple ロゴが表示されるまで押し続けます。
※ iOS 11 以降では、「設定」>「一般」>「システム終了」の順に選択して、デバイスの電源を切れるようになりました。その後サイドボタンを長押しして電源オンにすればOKです。
引用元:iPhone、iPad、iPod touch を再起動する|Apple
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